内容 |
私は教員、彼は生徒
そう、初めから線を引いていた
「先生ってほんと優しいよね、そういうとこすき」
「俺、本気だよ?冗談とかじゃないからね」
そんな風に毎日のように無邪気な好意をぶつけられたら、必死に引いた彼との線を、自ら消してしまいそうになる
彼は生徒、彼は私の大事な生徒…
そして私は教授を目指す立場…生徒とのスキャンダルなんてもってのほか
それ以上でもそれ以下でもないのだから
「先生…ごめん…っ 俺もう…我慢できない…っ!」
その日彼は、ただの生徒ではなくなってしまった
いつもの彼とは様子が違っていた
本気で拒もうと思えば拒めたのかもしれない
けれど私は…それができなかった
彼を受け入れてしまったのは…薬ではなく、私自身
「あれ…俺、前にもこの光景…どこかで…」
頭がぼーっとする
息が苦しい…身体が熱い…ドキドキする…
無意識の中で私は、彼を…生徒であるはずの彼を…
身体だけでなく心でも、受け入れてしまっていた
本当はもうとっくに、気づいていた…
自分の中の彼が、ただの生徒ではなくなっていることに
※この作品は、「密着囁き×キメセク!~大学の後輩に薬を盛られて調教されちゃいました~」のスピンオフ作品です。
前作を知らなくても楽しめる使用になっております。
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